創刊主旨

の紀要の創刊は、「多元文化」を理念として掲げた学科の「今」を伝えるため設立した。台湾に限らず、移動や越境といったことが日々の日常に溢れる現在、人との出会いが常に異文化接触の契機となる。このように、社会との紐帯を保つためにも、こうした多元文化の状況を知り、積極的に社会に出て人びとと会い、理解し、また理解してもらうことを実践的に持っていくことが重要であると考えられている。この紀要では、「多元文化」研究のみならず、「多元文化」交流の実践の場をさまざまな活動を通して、学科外の人びとともにつくりあげてきたプロセスや成果を刻むことで、自己確認と同時、外に向けて声を出していく重要な役割を果たす場が用意されている。また、実践を通して触発された諸々の思考が、研究と結びつく兆しが見えてきたとき、積極的に学生たちに発表の場を提供することも、この紀要の重要な目的である。さらに期することは、この紀要に掲載したものが、次なる飛躍への道しるべ、あるいは新たな契機を作り出すこと、新たな思考を触発することができれば、またとない願いである。

編集者たちからのひとこと

の紀要には、毎回テーマを決め、特集を組み、原稿の依頼や募集をしています。特集のテーマに関係なく、各自の関心のあることについて、論文、あるいは研究ノートとしてまとめたものの投稿も大歓迎です。もちろん、苦心して調べた資料の紹介や、シンポジウム、プロジェクトの実践報告などもぜひお寄せください。意欲的な投稿をお待ちしております。投稿に関しての諸規定や執筆要項などはホームページをご参照ください。